ゼネコン民間から公務員に転職する方法。施工管理の必要資格や年齢上限は

せこかん太せこかん太

仕事きつすぎて、周りの同僚はみんな公務員に転職してるよ。ゼネコンの民間から公務員に転職ってどうすればいいの?


しびるしびる

ゼネコンから公務員になった同僚がたくさんいますが、みんな口をそろえて「転職して良かった」といいます。今回は民間から公務員に転職する具体的な方法をご紹介します!

ゼネコンに就職して仕事のきつさや、残業が多く休みがなかったら「一生やっていく自信がない…」となる方も多いと思います。

毎年ゼネコンからは多くの人が公務員に転職しますが、働きながらでは実務経験を積んだ方が良いのか、タイミングはバッチリか不安になってしまいますよね。

今回はそういった方へ、必要資格や年齢上限などのアドバイスをいくつかさせていただきます。

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ゼネコン民間から公務員に転職する方法2つ

ゼネコン民間から公務員に転職する方法は、大きく分けて2つあります。

以下で詳しくご紹介しましょう。

【20代】大卒程度一般枠で公務員試験に受験する

【20代】大卒程度一般枠で公務員試験に受験する

大卒程度一般枠での試験は大学の新卒者だけでなく、年齢要件を満たす新卒者・既卒者・社会人を対象とした試験です。

のちに紹介する中途採用よりも採用者数が多く、比較的公務員試験に受かりやすいのが特徴です。

年齢上限は30歳までに指定している自治体が多いですが、35歳まで受験可能な場合もあります。

受験の流れと試験内容は以下の通りとなっています。

受験の流れ時期
受付期間(インターネットでの申し込み)3月〜4月(年度により時期が前後)
一次試験6月
一次試験合格発表7月
二次試験1次試験合格発表後2〜3週間の間
最終合格発表8月

試験内容は以下の通りです。

大卒程度一般枠の試験内容

〇一次試験

  • 基礎能力
  • 一般論文
  • 専門試験(多岐選択式、記述式)

〇二次試験

  • 人物試験

また、公務員の枠には国家公務員と地方公務員があるので、あなたの望むものに応じて以下のように選びましょう。

  • 転勤がある代わりに年収が高い方を選びたい方
    国家公務員試験を受ける(中央官庁・出先機関で働く)
  • 転勤がない代わりに地元でずっと過ごしたい方
    地方上級公務員試験を受ける(県庁・市役所で働く)

    なお難易度は国家公務員の方が上です。

    ゼネコンからであれば、ほとんどの人が大学などの専門を生かして地方上級職枠で転職しています

    専門も定められているので、以下から最適なものを選びましょう。

    地方上級の技術専門枠
    • 建築
    • 土木
    • 電気
    • 機械
    • 情報
    • 化学

    なお、ここでは大卒程度一般枠をご紹介しましたが、高卒なら「地方初級」、短大卒なら「地方中級」として公務員試験の受験が可能です。

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    【30代】中途採用で民間から公務員に転職する

    【30代】中途採用で民間から公務員に転職する

    中途採用でも公務員への転職は可能です。

    国家公務員、地方公務員を選択出来ますが、ゼネコンの実務経験を活かす事を前提に話を進めているので、今回は地方公務員「経験者採用試験」について解説します。

    こちらは大卒程度一般枠とは違い、民間企業での勤務年数5年といった要件が提示されています。

    受験の流れは都道府県ごとで異なりますが、大まかな流れとして以下のようになります。

    受験の流れ時期
    受付期間(インターネットでの申し込み)6〜8月(自治体により異なる)
    一次試験申し込みから約2ヶ月後
    二次試験一次試験から約1ヶ月後
    合格発表二次試験から約1ヶ月後

    試験内容は都道府県ごとで違いますが、一般的には以下の通りです。

    大卒程度一般枠の試験内容

    〇一次試験

    • 教養試験
    • 論文
    • 経験者論文

    〇二次試験

    • 個別面接
    • 集団討論

    経験者枠の中でも、行政職の倍率は概ね平均20〜40倍と厳しい数字となっているのに対して、土木・建築などの技術系の経験者採用枠は倍率が2〜3倍です。

    また技術職は年に複数回採用試験を実施している自治体もあり、比較的合格しやすい専門種目です。


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    ゼネコン民間から公務員への転職に有利な資格と年齢の上限

    建設 資格

    前項の転職方法に加えて、ゼネコン民間から公務員への転職に有利な資格と年齢上限をご紹介します。

    有利な資格

    ゼネコン民間から公務員への転職に有利な資格は以下のようなものです

    • 1級土木施工管理技士
    • 1級建築施工管理技士
    • 技術士
    • 1級建築士

    特に技術士や1級建築士は難関資格なので、持っているだけで非常に重宝され有利になるでしょう

    資格ではないですが、公務員は基本的にパソコンでの業務が多くなるので、パソコン関係のスキルも重要です。

    最低限Excel、Word、PowerPointなどはある程度使いこなせるレベルだと望ましいです。

    年齢の上限

    あくまで目安として20代は大卒程度一般枠での公務員試験、30代は中途採用枠を狙っていくと上記で解説しましたが、結果的には年齢の上限はまだまだ上でも可能と言えます。

    中には上限を59歳としている自治体もありますし、他にも公務員になる方法が数多く存在するので、一つの型に縛られる事なく選択肢は多数ある事を知っておくと良いでしょう。


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    【デメリット】民間から公務員に転職して後悔したと感じること

    【デメリット】民間から公務員に転職して後悔したと感じること

    明るい未来を希望して公務員に転職したものの、転職した事を後悔する事があります。

    ここでは転職する事で生じるデメリットを4つ、口コミと合わせて紹介します。

    残業がある



    公務員と言えば、残業がないイメージを持つ方が多いと思いますが、実は一定の残業はあります

    中にはサービス残業という扱いになる場合も。

    もしあなたがしっかり残業代の出るゼネコンで働いているのであれば、転職したことでむしろ残業代が出なくなり状況が悪化する可能性があります。


    とはいっても、大手ゼネコンでも36協定上限の月45時間残業が当たり前(もしくは超過)が当たり前になっていることを考えると、公務員の残業時間は常識の範囲内だとも言えます。

    労働条件を改善したい人は、公務員を目指すメリットはいくらでもあります。

    年収が下がる可能性がある

    国家公務員・地方公務員の年収推移と建設業との比較図:国家・地方公務員の年収推移と建設業民間との比較
    総務省|地方公共団体の行政改革等|地方公務員の給与水準平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】 |転職ならdoda(デューダ) より作成)

    公務員自体は、民間大手の建設会社と比べるとそれほど年収が高いわけではありません。

    上の図を見てもわかる通り、大手建設業と地方公務員を比べると年収だけでも100万円程度の差があります

    ただし、残業時間の差を考えるとまっとうな金額ですし、大手ではない建設企業と比べるとむしろ公務員の方が給料が高いなんて言う場合もあります。

    年功序列で昇給するまでに時間が掛かる


    公務員は基本的に年功序列で給料が上がっていきます。

    自分の成績に応じて評価して貰いたい人にとっては、なかなか努力が報われないと感じるでしょう。

    公務員の仕事は、成果主義というよりかはじっくり時間を掛けて確実に業務を進めていくことです

    直実に給料が増えると考えれば、やるべきことはしっかりやって順調に昇格していきましょう。

    なお、公務員は退職金の金額が大きいです。

    仮に35年間定年まで働いた場合、公務員全体の平均として約2,000万円近く支払われます。

    中途採用の場合少し金額は減りますが、老後にゆとりのある生活を送る為に退職金がしっかり支払われるのは大事な要素です。

    そもそも仕事が楽しくない


    公務員の仕事は同じ事を繰り返すルーティン作業が多い為、仕事自体にやりがいを感じないかもしれません。

    民間企業は利益を求めるのに対して、公務員は地域社会の貢献の為の仕事と捉える事が肝です。

    公務員は税金を元に、人々がより良い生活を送るための仕事をします。

    仕事がやりがいと感じてきた人は物足りないかもしれませんが、「公務員の仕事はあくまで公共のため」という気持ちでやりがいをもって取り組みましょう。


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    【メリット】民間から公務員に転職して良かったと感じること

    【メリット】民間から公務員に転職して良かったと感じること

    続いてここでは公務員に転職して良かったと感じる点について、口コミを交えて解説していきます。

    土日祝休み+夏季休暇+有給休暇


    公務員は年間休日数122日に加えて、夏休6日、有給5日の合計133日もの休みがあります

    年間の3分の1が休みということで、普通に民間で働いていたらよっぽどのホワイトでないとありえない休日数です。

    世の企業では「みんな有給消費していないのに有給を使うのは悪」という悪い風潮が蔓延している現状の中で、休みたい時に有給取得が出来る点は大きいです。

    「今までは家族の時間や、自分のプライベートな時間などゆっくり過ごせなかった…」公務員へ転職すれば、そんな心配は全くなくなります。

    ノルマがない

    民間企業ではとんでもないノルマを押し付けられることもありますが、公務員においてはノルマは存在しません

    公務員は仕事での重圧が少なく、余程の事をしない限り降格や減給もないので、気持ち的に楽に仕事が出来ます。

    ストレスなく気長に仕事をしたい方にとっては、公務員は適した仕事だと言えます。

    リストラや会社の倒産の恐怖がない


    公務員は民間企業と違い、国や自治体が運営しています。

    そのため、まず倒産の恐れがありませんし、リストラもなく定年まで働き続ける事が出来ます

    建設会社だけでも年間1,000社以上が倒産していますが(株式会社 帝国データバンクより)、公務員ならそのような状況でも安心して仕事する事が出来ます。

    社会的信用の獲得


    公務員は社会的信用が非常に高く、家のローンやクレジットカードの審査も非常に通りやすくなります

    世間体もいいので、親世代からすると子供が公務員として働いているというのは鼻が高いのではないでしょうか。

    それだけ公務員というのは社会的に信用されている職種であり、公務員として働いているというのは大きなステータスとなります。

    効率よく公務員試験に合格するなら、公務員講座を受講しましょう。おすすめはアガルートアカデミーの公務員講座です。【クーポン有】アガルート公務員講座の評判!合格率や面接対策、講師はという記事で紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。


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    ゼネコン民間から公務員に転職する方法まとめ

    ゼネコンに就職して仕事のきつさや、残業が多く休みがなかったら「一生やっていく自信がない…」となる方も多いと思います。

    毎年ゼネコンからは多くの人が公務員に転職しますが、働きながらでは実務経験を積んだ方が良いのか、タイミングはバッチリか不安になってしまいますよね。

    実際、ゼネコン民間から公務員に転職する方法は、大きく分けて2つあります。

    ゼネコン民間から公務員に転職する方法2つ
    • 【20代】大卒程度一般枠で公務員試験に受験する
    • 【30代】中途採用で民間から公務員に転職する

    あなたが適した年代において、公務員試験を受験しましょう。

    さらに民間から公務員になるメリットは以下の通りです。

    【メリット】民間から公務員に転職して良かったと感じること
    • 土日祝休み+夏季休暇+有給休暇
    • ノルマがない
    • リストラや会社の倒産の恐怖がない
    • 社会的信用の獲得

    ゼネコンから公務員になった同僚がたくさんいますが、みんな口をそろえて「転職して良かった」といいます。

    あなたも一度、挑戦してみてはいかがでしょうか。

    公務員試験は1年でも合格可能!

    公務員試験は1年でも合格可能です!公務員試験に合格するなら、きつい仕事の中でも効率よく勉強できる方法を探しましょう。サポートが必要な場合は「アガルート公務員講座の記事」でも解説しているので。ぜひチェックしてみてください。

    参考記事:【クーポン有】アガルート公務員講座の評判!合格率や面接対策、講師は

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