施工管理の実際の転職理由ってどんなの?短期離職が多いっていうけど、しんどいだけじゃ理由にならないよなあ…
では、今回は実際に施工管理で転職した人たちの転職理由をみてみましょう。意外と単純かも
施工管理で少しでも「転職」が頭をよぎったなら、この記事をぜひ読んでください!
忙しい、安月給、転勤が多い、結婚できないなど、施工管理の転職にはいろいろ理由があるでしょう。
でも「こんなことで転職しても大丈夫か」なんて考えて、実際には行動をためらってしまいますよね。
「みんなどういった理由で転職しているんだろう」という人に向けて、実際に施工管理で転職した人たちの転職理由を紹介していきます!
気になるところだけ飛ばし読み |
施工管理の転職理由9選。みんなはこう考えて転職する
それでは施工管理の転職理由9選をご紹介します。
具体的に、みんながどのように考えて転職しているのか、以下で見ていきましょう。
労働時間が長すぎる
拘束時間が多すぎる。家にはほとんど帰れないし、帰ったとしても寝て起きて出勤するだけ。というか、計画時点で仮設事務所にベッドが配置されているのはおかしいだろ。
法定労働時間超えは当たり前、サービス残業も当たり前。人生が仕事だけで終わってしまう。
多くの施工管理の人は、労働時間が長すぎることを転職理由にしています。
施工管理はとにかくプライベートがなく、ワークライフバランスという概念がありません。
近頃は働き方改革の影響も出てきて緩和されつつあるようですが、業務効率化させて楽になるのを待っていたら結構な時間がかかるでしょう。
給料がとにかく安い
月休み2日、残業120時間超えでも月50時間残業程度に調整されて給料手取りは21万程度。舐めてるとしか思えない。
年功序列での昇給のため、若手の内は給料が少ない。実力で評価してくれる、今よりも高い給与水準の会社を目指したいと思った。
給料が安いことも転職理由の中のひとつです。
施工管理は一般的に平均年収よりも高いと言われていますが、労働時間当たりで換算すると非常に安いんですよね。
必死に働いても報われない絶望感が、転職を考えることになるのかもしれません。
人間関係で頭が痛い
常に上司に気を使い、クライアントに気を使い、下請けに気を使い、周辺住民に気を使う。精神をすり減らして体調を崩してしまった。
施工管理をやっていたら、業務上の付き合いが本当に多くなります。
年更序列なので上司の言うことは絶対、悪い上司に当たれば「目の上のたんこぶ」がずっと付きまといます。
下請けの職人さん達は熟練のクセ者が多く、気を使いっぱなし。
施工管理で楽しい人間関係を作れている人はなかなかおらず、ほとんどが将来のために歯を食いしばって頑張っている印象です。
私も施工管理で適応障害になってしまった過去があります。詳しくは「【適応障害】仕事が辛すぎて会社を休職した話【休職して良かった】」という記事を読んでみてください。 |
転勤ばかりで疲れる
結婚を機に転職を考えるようになった。先輩たちは転勤が多すぎるのでほとんどが単身赴任。仕事してなんぼの世界なので家族との時間は取れなさそう。
全国規模のゼネコンなら、転勤がたくさんあるのが一般的です。
家族がいようとマイホームを買おうとお構いなしで転勤させられるので、遠く離れた土地に単身赴任している人もたくさんいます。
そういった扱いに嫌気がさして、たいていの人が転職を考えてしまいます。
会社が正当に評価してくれない
年功序列なので、いくら頑張っても評価は一定。だから頑張らない人が出てくるんだと思う。
自分の手柄は上司の評価になるし、上司の失敗は部下の責任になる。本当に下っ端はゴミの様な扱い。
施工管理は基本的に年功序列なので、個人の頑張りが評価されることはなかなかありません。
若手にとってはなかなか芽が出ず、頑張っても意味がないので、人生を無駄にしている感覚になってしまいます。
やりたい仕事内容じゃない
配属はランダムだし、職場において裁量もない。若手は会社の駒でしかない。
都市開発の仕事をしたかったが、就活に失敗した。そもそも施工側になるつもりはなかった。
そこそこ規模の大きい会社なら、工事所など配属先は完全にランダムになります。
ですので、自分のやりたい仕事にちょうど当たる可能性は非常に低いです。
また「そもそも施工管理をやりたくて就職してきたわけじゃない」という人もたくさんいます。
本当に入りたい企業に入れず、人手不足で大量採用をしているゼネコンに入社した人が続々と転職するのです。
将来がみえなくて絶望
人口が減っていくのに、このまま建設業界の需要が続くとは思えない。スキルアップもできなさそうだし、未来ある業界に転職したい。
職場の上司を見ていたら全然幸せそうじゃなくて「これが俺の未来か…」と思って転職を決意した。
人口が減少し、情報技術がどんどん発達している世の中で、建設業の将来を危惧する声がたくさん上がりました。
また建設業の将来そのものでなく、職場の上司を見て未来に絶望を感じた人もたくさんいます。
若いうちからこれから伸びる業界に転職するという選択は、決して間違ってはいません。
正直に言うと、私も施工管理から転職した「将来はない」派です。「「建設業は終わってる」ってほんと?暗い未来と地獄の激務を説明」という記事で私の考えを述べているので、チェックしてみてください。 |
会社の都合
建設業は、毎年1,000社以上が倒産しています。(株式会社 帝国データバンクより)
廃業になってしまった建設業で、やむを得ず転職しなければならない人もいるようです。
家庭の都合
親の介護など、家庭の都合で転職を余儀なくされた人もいます。
施工管理は労働時間が長いので、負担の少ない業種へ転職していきます。
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施工管理が転職をためらう理由6選
施工管理はその数字以上に、転職予備軍がたくさんいる職種だと思っています。
しかし、それでも転職をためらう理由がいくつか存在します。
ここでは、施工管理が転職をためらう理由を6つご紹介します。
やりがいのある仕事内容
仕事はかなりきついが、若い内から大きな仕事を任せてもらえる。こういった職種はあまりないのでは。
施工管理は若いうちから大きなプロジェクトを任せてもらえるため、好きな人にとってはやりがいのある仕事だと感じます。
ワークライフバランスで言えば人生のほとんどを仕事に捧げなければいけませんが、それでやりがいを感じる人にとっては良い仕事かもしれません。
上司や同僚に言い出しづらい
上司が厳しすぎてなかなか退職を切り出せない。ただでさえ忙しいのに、辞めて大丈夫かな…
上司が厳しすぎる、忙しすぎて同僚に申し訳ないといった理由から、なかなか言い出しづらい人も多いです。
しかしそもそも慢性的に人手不足の状態にしているのは会社の責任ですし、あなたが辞めて仕事が回らなくても決してあなたのせいではありません。
上司になかなか切り出しづらい場合は退職代行を使ってみてはどうでしょうか。上司に一切顔を合わせることなく、即日の退職が可能です。詳しくは「ブラックから今すぐ退社できる退職代行ランキング」という記事をチェックしてみてください。 |
忙しくて転職活動ができない
忙しすぎて転職活動に使える時間がない。こんな状態で転職しても、失敗すると思う。
「忙しくて転職活動に使う時間がない!」という方も多いのではないでしょうか。
転職活動は失敗しないためにも、少ない時間を効率的にすすめなければなりません。
自分一人で転職活動を進めるのではなく、転職エージェントに相談してしっかりと道筋を作ってもらいましょう。
施工管理におすすめの転職エージェントは「施工管理におすすめの転職エージェント&転職サイト13選!」という記事で紹介しています |
同年齢たちと比べると給料は良い方
平均年収と比べると、まだ給料をもらえてる方だし。給料が下がると思うと怖い。
施工管理は一般の平均年収403万円よりも高い水準の442万円となっています。(doda平均年収ランキングより)
周りの同年齢と比べると給料は高い方なので、転職して給料が下がることに不安を覚える人がいるようです。
しかし施工管理の場合は人の倍は働いているので、時給換算すれば同年齢よりも稼ぎは少なくなってしまいます。
働いた分はしっかりともらえる職種に就きたいですね。
建設業の大手なので安心感がある
これからはリストラも増えていく時代。そう考えると、大手の建設業は安心感がある。
建設業の大手なので安心感がある、というのは確かにそうかもしれません。
しかし若手に超不人気の建設業なので、人手不足がさらに進んでいくと考えると、職があるという部分以外はそれほどメリットが感じられないというのが正直なところです。
正直に言うと、私も施工管理から転職した「将来はない」派です。「「建設業は終わってる」ってほんと?暗い未来と地獄の激務を説明」という記事で私の考えを述べているので、チェックしてみてください。 |
施工管理から同じく転職しても、どこも一緒
施工管理から施工管理に転職しても、結局どこも一緒では?
施工管理から転職しても、どこも一緒だという意見も多いです。
しかし、実は同じ施工管理職であってもホワイトかつ給料も高い企業はたくさん存在します。
ホワイトな企業をしっかりと見極めて転職活動をすれば、高い確率でより良い条件に転職できますよ。
「施工管理ホワイトブラック企業の見分け方8選」という記事で、よりホワイトな条件への転職方法を述べています。ぜひチェックしてみてください。 |
施工管理の求人が多い理由とは
転職サイトを見ると、施工管理の求人が非常に多いことに気が付く方もいるのではないでしょうか。
施工管理の求人が多い理由は非常に簡単で、慢性的な人手不足だからです。
現に超大手も含めて高い広告料を払って、テレビCMなどで人材を募集しまくっています。
テレビを見ていると、ゼネコン建設会社のCMを目にする機会が多いと思いませんか。 ロマンあふれる素敵なものが多く、テレビで流れたら見入ってしまいます。 例えば大成建設などは非常に有名なCMで、「君の名は。」で有名な新海誠監 …
これは逆を言えば、大手に入れる絶好のチャンスでもあります。
実際大手になればなるほど働き方改革も進んでいるので、今よりワークライフバランスを取りやすくなるチャンスです。
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施工管理は短期離職率が高い職種なんです!
図:2021年建設業の短期離職率(雇用動向調査|厚生労働省より作成)
施工管理は短期離職率が非常に高い職種です。
上の図を見れば明らかで、10代はなんと製造業の2倍以上の離職率です。
給料の低さと仕事のきつさが離職理由の上位であり、上記の転職理由と同自悩みを抱えて転職していることが伺えます。
施工管理がどんどん辞めることは国交省も課題として感じており、国を挙げて担い手の確保に努めています。
建設業界を良くするためには業界が課題を認識する必要があります、どんどん他の会社に転職して、今の会社が間違っていることを気づかせてやりましょう。
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施工管理から異業種への転職はあり?【事例紹介】
年齢にもよると思いますが、施工管理から異業種への転職は全然ありだと思います。
20代なら全くの未経験でもいくらでも挑戦できますし、30代なら経験を活かせる職種に転職が可能です。
以下に、施工管理から異業種に挑戦し転職成功した事例を2件ご紹介します。
体験談1:施工管理から経理職へ転職したAさん
転職者情報 |
・転職時年齢:26歳 ・最終学歴:地方国公立大学 土木工学科卒業 ・転職時保有資格:日商簿記1級 ・転職前:一部上場 中堅ゼネコン ・転職後:会計事務所(会計税務コンサルタント) |
転職理由と成功ストーリー:専門性をつけて手に職をつけるため、会計業界へ! |
大学を卒業した後、ゼネコンで施工管理を数年続けていました。20代後半に差し掛かった時に、今後のキャリアに漠然と不安を抱えるようになりました。 「この会社を一生続けて、どこでも通用する専門性を身につけられているだろうか…」キャリアパスを感じられないと思ったときに、大学で会計を学んでいたことを思い出しました。 「手に職をつけるためにより専門性のあるキャリアを目指したい」という気持ちがでてきたので、試しに簿記3級を受験したところ、なんと一発で合格しました。 これは自分に合っていると思い、2級を飛ばして簿記1級も難なく合格。 前向きに学習する気持ちや、施工管理で培ったコミュニケーション能力も評価され、異業種の会計事務所への転職成功に至りました。 今後は個人で事務所を開くため、税理士の資格を取ろうと考えています。 |
転職成功の決め手となった理由:キャリアイメージを明確に描けていた |
転職成功の決め手となった理由は、自分のキャリアイメージを明確に描けていたからだと思います。 なんとなく資格を取るのではなく、目的とキャリア意識を持って必要な資格を取ったからです。 今は転職しやすい時代だと言われますが、未経験からのキャリアチェンジはなかなか難しいことです。 そんな中でもしっかりとキャリアイメージを持っていたので、受け入れてくれた会計事務所側も活躍のイメージが沸いたのでしょう。 しかし、完全に未経験の業界のキャリアイメージは、なかなか想像がつかないのが現実です。 そのため、士業の転職実績が多い転職エージェントと相談し、少しでもイメージを沸かせたうえで転職活動に挑みました。 |
体験談2:施工管理からIT企業へ転職したBさん
転職者情報 |
・転職時年齢:24歳 ・最終学歴:関関同立 土木工学科卒業 ・転職時保有資格:日商簿記2級 ・転職前:大手電力会社グループの施工管理職 ・転職後:一部上場 独立系SIer SE |
転職理由と成功ストーリー:自身の気質に合った職を求めてIT業界へ |
自分が転職しようと思った理由は、以下の3つです。
これらを解決するために、全くの未経験で挑んだシステムエンジニアという職種ですが、第二新卒ということもありポテンシャルを買っていただいた上で、無事転職に成功しました。 |
転職成功の決め手となった理由:徹底的な自己分析と業界分析 |
転職活動で成功の決め手になったと感じるのは、自身の気質と転職先の業界との相性をしっかりと捉えていたことです。 自己分析と業界研究だけは人一倍行ったつもりです。客観的な意見が欲しいと思い、転職エージェントからもいろいろと意見を聞きました。 転職エージェントと面談し、その過程で紹介していただいた求人のひとつが、システムエンジニアです。 自分はIT業界は全く別の職種だと思っていたので、正直非常に驚いたのですが、せっかくなのでチャレンジしてみたいと思いました。 自信の気質と業界の相性、そして今後の発展性をしっかりと考えたうえで、最も良い転職先だと思い挑戦に至りました。 |
施工管理が履歴書に書く転職理由の例文
履歴書では必ず転職理由を書く欄がありますし、面接でもほぼ確実に質問されます。
実際の本音とは違うかもしれませんが、建前でもポジティブな印象を与えなければなりません。
文章を書く際は、以下3点を意識するようにしましょう。
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以下に施工管理が履歴書に書く転職理由の例文をご紹介します。。
私が貴社を志願した転職理由は、貴社の取り組む建物の建設に携わりたいと思ったからです。施工管理として働いている内に、一時的な建築物ではなく、より人々への影響が大きい、後世に残せるようなものづくりがしたいと感じるようになりました。そして、貴社で働くならその想いを叶えられるはずです。ぜひ私も、貴社の魅力的な取り組みに携わる一人になりたいと思っております。
私が貴社を志望した理由は、より多くの人に影響を与えられるような人材になりたいと思ったからです。施工管理として働くうちに、人々の生活を豊かにする喜びを感じるようになりました。多くの人と接し、関係者を笑顔にさせることにやりがいを見出しました。そして「このままでは物足りない」と思ったことも確かです。より世の中に影響を与えられるような仕事に人生を捧げたいと思い、〇〇業界、特に貴社の魅力的な取り組みに携わりたいと思っております。
辞める理由は人それぞれ!今より良い条件への転職を求めてまずは相談
最後にもう一度、多くの施工管理が考える「転職理由」をご紹介します。
- 労働時間が長すぎる
- 給料がとにかく安い
- 人間関係で頭が痛い
- 転勤ばかりで疲れる
- 会社が正当に評価してくれない
- やりたい仕事内容じゃない
- 将来がみえなくて絶望
- 会社の都合
- 家庭の都合
施工管理は離職率が非常に高い職種で、実際の転職者以上に予備軍も多いです。
でも「こんなことで転職しても大丈夫か」なんて考えて、実際には行動をためらってしまうのも事実です。
この記事で紹介したように、転職する理由は人それぞれなので、誰かと比べる必要はありません。
むしろ今より良い条件への転職を目指すのは、誰しもが当たり前のことです。
忙しい中でも効率的に転職活動を進めるために、まずは転職エージェントに相談してみましょう。
転職エージェントに相談することで、あなたのまとまっていない考えをまとめてくれます。
志望動機や履歴書の添削もしてくれるので、使わない手はありません。
同じ建設業界でのキャリアアップを目指すもよし、より良い労働条件を求めるのもよし、異業種に挑戦してみるもよしです。
最初から最後まで無料で利用できるので、ぜひ相談だけでもしてみましょう!
施工管理におすすめの転職エージェントは「施工管理におすすめの転職エージェント&転職サイト13選!」という記事で紹介しています |
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施工管理の方へ。つらい仕事に上がらない給料等、現状に不満はありませんか。この記事では転職したい施工管理の方へ、転職エージェント・転職サイトのおすすめ15選をご紹介します。あなたに合う会社で、よりよい働き方・キャリアアップを目指してください。