ゼネコン営業の年収って

建設業界に勤めている人の中には「現場監督へのキックバックがある」という噂を聞いたことがある人がいるのではないでしょうか。

建設業界でなくとも、聞いたことがある方がいるかもしれません。

結論から言ってしまうと、そのイメージは大方間違ってはいません。

大手元請ゼネコンの現場監督の中には、キックバックを受け取っている人もいるからです。

私は新人から数年現場監督をしていただけなので、キックバックを受け取ったこともありませんし見たこともありませんが、話は本当に聞いています。

この記事では、建設業界の闇であるキックバック事情について詳しく解説していきます。


キックバックって何?

Q:大手の下請けでキックバック渡している、または渡していた方はこっそり教えてください

A:何処の会社でも多かれ少なかれありますよ~
ハウスメーカーなら〇〇が一番多かったです。直接お施主から仕事の斡旋をして頂き2割のマージンを
営業マンに何度も渡していました。

ゼネコンはもっと凄かったですよ~ 名古屋の一番有名な建設会社の仕事をしていたとき担当者に呼ばれ
2人工の手間仕事で150万の請求書を書いてくれと言われ半分現金でキックバックを要求されたり
長野県にゴルフ場を持っていてその社長が名古屋に家を建てたからと庭を造り請求書はゴルフ場だったり
数えたらきりがありません

引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11103900341

キックバックというのは、紹介料という意味です

ビジネス全体で行われていることですが、特に建設業というのは、現場監督がキックバックを受け取るということが慣習となっているため、意外と身近で金銭のやり取りが行われているのです。

キックバックは使い方によっては違法になりますが、基本的には法律上全く問題がないことですので、支払うことも受け取ることも違法ではありません。

キックバックというのは、現場監督と請負業者などとの関係性を深める(仕事を融通してもらう)ために行われるケースもあるため、請負業者にとって仕事上プラスに働くこともあります。

キックバックと横領の違いは?

キックバックは裏金と呼ばれることもあるため、中には横領と混同してしまっている人もいます。

しかし、実際にはキックバックと横領には大きな違いがあります。

キックバックというのは、ビジネスをしていくための関係性構築、販売促進などを目的に行われます。

つまり、商行為とみなされるのです。

一方、横領というのは会社のお金を私的に利用するということです。

簡単に言うと、窃盗行為ということになるのです。

このようなことから、キックバックは横領というのはどのような理由であれ違法となりますが、やり方を間違えなければ違法になりません。


現場監督がよくやるキックバックの方法は?

建設業の常識

現場監督が良くやるキックバックの方法について、詳しく見ていきましょう。

工事費をかさましして請求する

下請けを使っている元請けが、下請けを上手に活用してキックバックを受け取ることもあります。

例えば、工事に100万円の費用がかかった場合、下請けに120万円の請求をさせます。

そして、後で下請け業者から現場監督へ20万円分のキックバックを支払うのです。

方法としては、人数を増やして請求書を発行するというやり方があります。

これは下請け業者と共謀して行うことが多いです。

下請け業者から5名の従業員を出して貰った際、10名分で見積もりをとります。

一旦かさまし分を下請け業者に支払い、後から5名分の浮いたお金を下請け業者からキックバックとして現場監督が受け取るのです。

使用しない材料を仕入れて転売する

下請け業者を使っていない現場監督の場合は、使用しない材料を仕入れて転売することでキックバックを作り出しているという人もいます。

例えば、本来は木材5本で足りるところ、10本の木材を仕入れて、5本を自分で転売してその売り上げを自分の懐に入れるという方法です。

ただこのやり方は金額が大きくなればなるほど会社にバレるリスクがあり、仮にバレると懲戒解雇の可能性が高くなります。

接待費としてのキックバック

下請け業者から元請の現場監督へ「接待」と称してキックバックする場合もあります。

キャバクラなども含むので、場合によっては膨大なお金がキックバックされることになるのです。


こんな汚い建設業で働くことに嫌気がさしたら転職しよう

キックバックというのは、建設業の慣習となっているため、意外とあちこちで行われています。

また、中には職人をキックバックに利用しようとする現場監督もいるのです。

このようなことから、建設業で働くことに嫌気がさした人もいるでしょう。

そのような人は、思い切って別業界へ転職をすることをおすすめします。

そうすることで、ビジネスの闇に触れることなく、快適に仕事をすることができるようになるでしょう。

建設業から別業界への転職を成功させるコツ

グッド

ただ、これまで建設業界でしか働いたことがない人の中には、

「別業界への転職方法がわからない」

「自分は、建設業以外でも通用するのか」

と不安に思っている人もいるでしょう。

そのような人のために、建設業界から別業界への転職を成功させるコツについて、詳しく解説していきます。

転職サイトを複数活用する

まずは転職サイトを複数活用するという方法です。

複数の転職サイトを使うことで、より効率的に転職先を探していくことができます。

ただし、転職サイトは、あくまでも求人を紹介するサイトですので、企業への応募ややり取り、書類作成などは自分で行う必要がありますので、注意しましょう。


転職エージェントのサポートを活用する

そして、転職エージェントを利用するということもおすすめです。

転職エージェントというのは、転職サイトと違って、

  • 求人の紹介
  • 面接対策
  • 履歴書添削
  • 企業とのやりとり
  • 年収交渉

などのサービスを提供してくれます。

そのため、転職が初めてという人や、別業界への転職に不安を感じているという人は、転職サイトよりも転職エージェントの方がおすすめです。

まとめ

現場監督は、様々なルートでキックバックを受け取っているケースがあります。

キックバックは違法ではありませんが、裏金と呼ばれることもあるくらいですから、堂々と受け取れるでもありません。

このような建設業界の現実を受けて、建設業に嫌気がさした人もいるでしょう。

ただ、キックバックというのは古くからの慣習になっているため、すぐに改善されるとは限りません。

そのため、もっとクリーンな環境で働きたいと思っている場合は、転職サイトや転職エージェントを利用して、違う業界へ転職をすることをおすすめします。