宅地建物取引は独学で合格可能ですが、かなり計画的に勉強しないと厳しいかもしれません!
ダメだこれ、独学じゃ無理だ、完全に宅建士ナメてた…
試験直前にこう思っている人がたくさんいるのではないでしょうか?
宅地建物取引はしっかりと計画的に勉強すれば合格可能ですが、ハッキリ言ってモチベーションの保ちづらい資格です!
今回はその理由と具体的な勉強方法、おすすめのテキストなどをご紹介していきます。
宅地建物取引士は独学で合格可能か
宅建士とかって独学で資格取れる猛者おるの?
無理じゃね?— 長谷川ティクマ (@Bear819Hyper) July 4, 2018
宅地建物取引は独学でも合格可能です。
ただし長期の間、かなり計画的に勉強しなければなりません。
綿密な計画性と、継続できるモチベーションを両方兼ね備えていなければ、なかなか取得するのが難しい資格なのです。
独学で合格までの勉強時間目安は300時間
宅地建物取引士の合格までの勉強目安時間は約300時間です。
これは前述の「計画性」と「モチベーション」を両方兼ね備えている場合の勉強時間です。
もちろん不動産の知識や、法令の知識など元々素養があるかどうかで勉強時間は変わってきますが、ほとんどの人は300時間は見込んでおいた方が良いでしょう。
なお、勉強時間を300時間で考えた場合、一日の勉強時間と期間は以下のようになります。
約半年間にわたって一日平均2時間の勉強時間を確保する必要があるので、途中でモチベーションが尽きてしまう方がたくさんいるようです。
宅地建物取引士は独学では難易度が高い
宅地建物取引士は独学では難易度が非常に高い資格です。
その理由は、合格率の低さに表されています。
以下で示す合格率を見ていただくと、どれだけ難しいかがわかることでしょう。
合格率は平均で17%
宅地建物取引士の2020年度の合格率は約17%と非常に少ない数字です。
図:宅地建物取引士の合格率推移(一般財団法人 不動産適正取引推進機構 | 宅建試験より作成)
上の図を見てわかる通り、100人受ければ16,17人しか合格できないということになります。
講座などでしっかり勉強している人や、複数回受験して経験十分な人を差し引くと、独学で合格できた人は1桁まで落ちると予想されます。
こんな風に、宅地建物取引士は一人で努力したとしても合格できるかどうかわからない難関資格なのです。
宅地建物取引士の独学で押さえておくべきこと3つ
もし宅地建物取引士を独学で合格しようと思うのであれば、以下の3つの事項を必ず押さえておきましょう。
- 半年間の勉強計画をしっかりと立てる
- 過去問は絶対に3周以上やる
- 問題配分に応じて優先順位をつける
詳しく説明していきます。
半年間の勉強計画をしっかりと立てる
宅地建物取引士を独学するならば、半年前には必ず机に向かって勉強するようにしましょう。
そして、勉強計画をしっかりと立てるのです。
先ほど示したように、宅地建物取引士の合格に必要な1日の勉強時間と期間は以下の通りです。
短期集中で合格できるほど甘くないので、お気をつけて!
過去問は絶対に3周以上やる
宅地建物取引士は、過去問をやらない限り絶対に合格できません。
1周では到底覚えられる量ではないので、どれだけ要領のいい人でも少なくとも3周はやるようにしましょう。
過去問は宅建試験の事務取扱機構である一般財団法人 不動産適正取引推進機構のサイトから無料でダウンロードできます。
問題配分に応じて優先順位をつける
宅地建物取引士宅試験の問題配分は年によって変わりますが、おおむね以下のような順番の配分となっています。
- 宅建業法 → 約40%
- 権利関係 → 約28%
- 税金その他 → 約16%
- 法令上の制限 → 約16%
この中で最も重要なのは、問題の約40%を占める「宅建業法」です。
数にしたら20問くらいの問題が出題されるので、しっかりと優先順位をつけて勉強すれば高得点が狙えますよ。
宅地建物取引士の独学におすすめの参考書
宅地建物取引士を独学で合格したいなら、しっかりと理解できる参考書を選びましょう。
2021年版 らくらく宅建塾 (らくらく宅建塾シリーズ)は、宅建の基礎を学ぶのに最適な参考書だと好評です。
とにかく説明のわかりやすさがウリで、法律の勉強をしたことがない人にとっても、難しい法律用語を使わずかみ砕いて説明してくれる。
とにかく挫折することなく勉強をするにもってこいの参考書です。
基礎や考え方を学ぶのに参考書を2冊3冊と読んでいたら余計にわからなくなってしまうため、とにかくこれ1冊を網羅できるように勉強すればよいでしょう。
あとは不動産適正取引推進機構からダウンロードした過去問をベースに、「どこでも学ぶ宅建士 チャレンジ! 重要一問一答 2021年度版 (日建学院「宅建士一発合格!」シリーズ)」といった問題集で固めて計画的に勉強していけば、合格率もぐっと高まるでしょう。
独学で宅地建物取引士を不合格になってしまう人の6つの傾向
「独学で宅地建物取引士に合格するぞ!」と思っても、大体の人は不合格になってしまいます。
その理由は、以下の6つの傾向に表れています。
- 過去問を1回しか解かない
- モチベーションが続かない
- 勉強に計画性がない
- ざっくばらんに勉強している
- 合格のために出費するのが嫌
- 楽勝だと思っている
詳しく説明していきましょう。
過去問を1回しか解かない
過去問を1回しか解かずに本番を迎えても、頭に入っているはずがありません。
1回やって「大丈夫だろう」と思っている人がいますが、それは間違いです。
過去問はどれだけ要領が良くても最低3周はするようにしましょう。
モチベーションが続かない
半年前にせっかく計画を立てたのに、モチベーションが途切れて勉強を辞めてしまうパターンです。
合格へのモチベーションを維持することは大切です。
独学だとどうしても甘えが出てきてしまうので、不合格になってしまう傾向が出てくるのです。
勉強に計画性がない
勉強に計画性がない場合も、不合格の要因となります。
前日の短期集中勉強で何とかしようとする人がいますが、絶対無理です。
1か月前から勉強を始めてもほとんどの人が不合格になるでしょう。
試験日から逆算して、計画的にコツコツ勉強するようにしましょう。
ざっくばらんに勉強している
これも計画性の話ですが、出題範囲を考えずにざっくばらんに勉強しているパターンも不合格の要因です。
しっかりと出題傾向を捉えて、問題配分を理解し、優先順位を付けた勉強をすることが大切です。
大事なところと大事じゃないところ、同じ力で勉強しないようにしましょう。
合格のために出費するのが嫌
無料でダウンロードできる過去問だけで何とかしようとする人がいますが、それも合格は難しいでしょう。
なぜなら、過去問と正誤を勉強するだけでは完全な「暗記」となり、まったく理解につながらないからです。
必要な教材にお金をかけたり、理解力やモチベーションを上げるために講座を受けたりと、合格できる人はしっかりと出費しています。
楽勝だと思っている
なぜか宅建士の試験を楽勝だと思っている人もいますが、絶対に落ちます。
合格率20%にも満たない難関試験です、そこをしっかりと理解して挑みましょう。
宅地建物取引士の独学で挫折しそうな人へ【確実に合格できる方法】
宅地建物取引士の独学で挫折しそうな人へ、確実に合格できる方法をご紹介します。
上記で不合格の要因を上げましたが、結局それらをつぶしていけばいいのです。
それは「計画的」かつ「効果的」な勉強方法で、「モチベーションを保ちながら」勉強することです。
しっかりと勉強に取り組むために、宅地建物取引士の講座を受けて一発合格しましょう。
- 試験日から逆算して、毎日の勉強時間と勉強内容をスケジュール立てしてくれる
- わからないことはさっさと質問してさっさと解決できる
- 一人だったらサボってしまいそうでも、モチベーションを保って勉強する意識が生まれる
上記のように、講座を受ければしっかりとサポートしてくれるため、効率的かつ確実な一発合格が目指せます。
私のおすすめは以下の2つですが、あなたに合ったものを選んでみてください。
スタディング
スタディングはなんといっても、スマホで勉強できるところが非常におすすめです。
通勤時間やお昼休みなど、スキマ時間に効率的に講座を受けたり、過去問を解いたりできます。
受講料もお安めでお得なので、忙しくてなかなか勉強時間が取れない方はぜひご検討ください。
\ スマホで勉強!お得な受講料! /
通勤中などで効率の良い勉強を
アガルート
アガルートは初学者が宅建士に合格すれば、特典としてなんと受講料を全額返金してもらえます。
なんともすごい制度ですが、これは講座に自信がある証拠です。
徹底したサポートや独自テキスト、充実した添削指導は折り紙付きなので、しっかりと勉強したい人はアガルートを選びましょう。
\ 受講料全額返金特典 /
充実したサポート・添削指導
宅地建物取引士を取ることによるメリット6つ
宅地建物取引士を取ると、「資格を持っている人以外できない」独占業務があることをご存じでしょうか。
例えば日常の不動産取引において「契約前説明」や「重要事項説明書類への記名・押印」があるかと思いますが、これらの業務ができるのは宅地建物取引士資格を持っている人のみです。
そして、そうした業務を通したメリットが6つあります。
- 年収がアップする
- 就職・転職に有利
- ブランク明けの再就職に有利
- 宅地建物取引業で起業できる
- マイホームや不動産購入の時に騙されない
- 一生消えることのない資格で将来が安心
以下で詳しく説明していきます。
年収がアップする
宅地建物取引士を取ると、資格取得前より年収アップが期待できます。
前述の資格独占業務により、「誰でもできる仕事」から「あなたにしかできない仕事」ということで希少価値が生まれるからです。
実際、不動産系の会社では資格手当を設けていたり、昇給・昇進要件となっているところも多くなっています。
就職・転職に有利
宅地建物取引士は多くの会社で需要ある資格のため、就職・転職に非常に有利です。
資格を持っているのと持っていないのでは「できる仕事の幅」が全く違うため、数ある会社が即戦力として受け入れてくれます。
もちろん、就職・転職後の給料も資格を持っていたら段違いですよ。
ブランク明けの再就職に有利
例えば女性の方など(男性もですが)、子育てで一度職を離れたという方も多いのではないでしょうか。
そういったブランクがあったとしても、宅地建物取引士を持っていたら再就職に非常に有利となります。
前述の通り即戦力として受け入れてくれるので、あなたにしかできない業務を任せてくれるはずですよ。
宅地建物取引業で起業できる
もしあなたが独立したいのであれば、宅地建物取引士を持っていれば起業が可能です。
業種は「宅地建物取引業」となります。
今の会社に居続ける必要がないということは、人生にとって大きな保険となりますね。
マイホームや不動産購入の時に騙されない
マイホームや投資不動産を購入する時にも、宅地建物取引士の資格は大いに活躍します。
人生のうち最も大きな買い物とされる不動産ですが、騙されてトラブルになってしまう人が数多くいるとされています。
- 住宅ローンの返済計画
- 不動産自体の価値
- 建設会社の安全性
など、騙されやすいところをしっかりと確認できるのが強みですね。
一生消えることのない資格で将来が安心
宅地建物取引士は一回取得すると、将来にわたって有効な資格となります。
不動産業は今後もなくならない業種なので、今後生涯にわたって職を失う心配がないということになります。
こういった大きな保険になるので、資格取得のメリットは非常に高いと言えるでしょう。
難易度高い宅地建物取引士は独学で合格できるのか。まとめ
宅地建物取引士は非常に難易度の高い資格です。
もちろん独学で合格できますが、そのためにはしっかりと計画を立て、モチベーションを高く維持し続けることが必要です。
合格率は全体で約17%と非常に低く、独学で合格した人はさらに少ないと予想されます。
以下に不合格になってしまう人の傾向を再度書きます。
- 過去問を1回しか解かない
- モチベーションが続かない
- 勉強に計画性がない
- ざっくばらんに勉強している
- 合格のために出費するのが嫌
- 楽勝だと思っている
上記のような問題を抱えている方や、もし宅地建物取引士の独学で挫折しそうになった方は、講座を受けることをおすすめします。
宅地建物取引士の講座を受けるメリットには、以下のようなものがあります。
- 試験日から逆算して、毎日の勉強時間と勉強内容をスケジュール立てしてくれる
- わからないことはさっさと質問してさっさと解決できる
- 一人だったらサボってしまいそうでも、モチベーションを保って勉強する意識が生まれる
私のおすすめはスタディングです。
スマホで宅建士の勉強ができるので、通勤時間やお昼休みなど、スキマ時間に効率的に講座を受けたり、過去問を解いたりできます。
受講料もお安めでお得なので、忙しくてなかなか勉強時間が取れない方はぜひご検討ください。
\ スマホで勉強!お得な受講料! /
通勤中などで効率の良い勉強を