エネルギー管理士の難易度は易しい?しっかり勉強で合格率も関係ない

エネルギー管理士って「電験2.5種」なんていわれますけど、難易度はズバリ電験3種よりも易しいです!

しびるしびる

とはいっても、なんかラプラス変換とか出てきてむずかしそう。。。

いえいえ、エネルギー管理士はほとんど電験3種合格者が受験しているかと思いますが、3種を合格できる実力があればしっかりと勉強さえすれば全く問題ありません

今回はそんなあなたに、エネルギー管理士がなぜ易しいと言えるのか、その理由と具体的な勉強方法を説明します。

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「電気分野」のおすすめ過去問題集

 

「熱分野」のおすすめ過去問題集

 

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エネルギー管理士の難易度は易しいのか

エネルギー管理士 難易度

エネルギー管理士は難しいと言われますが、上の口コミのように普段実務に触れている人は電験三種よりも簡単に取れるという意見もあります。

いろいろ口コミを見た結果ですが、

  • 全く1からの勉強でエネルギー管理士の資格を取ろうとすると「難しい」
  • 仕事でファンやポンプに携わっていたり、電験三種の勉強をしている人にとっては「易しい」

と言えるでしょう。

また、多くの人の頭を悩ませる「ラプラス変換」についてですが、

上の口コミのように、ラプラス変換などは浅く勉強するだけで対応できます。

一見難しいように見える問題群ですが、実際に過去問を解いてみると簡単に合格点に届くという口コミが多いです。

エネルギー管理士の合格率は毎年こんな感じ

エネルギー管理士の2020年度の合格率は、36.7%です。(熱・電気分野合算)

これは電験三種の合格率(9.8%)と比較しても非常に高い数値であり、難易度が易しいという言葉は間違っていないと言えるでしょう。

また、以下はエネルギー管理士の過去10年間の合格率の推移となります。

エネルギー管理士 合格率 推移

エネルギー管理士の合格率推移(エネルギー管理士情報 – 一般社団法人全国エネルギー管理士連盟(エネ管連) より作成)

合格率は年々上がってきていることから、そのハードルは下がってきていると言えるでしょう。

今こそ、エネルギー管理士を目指すべきではないでしょうか。

エネルギー管理士の分野別勉強方法

エネルギー管理士 勉強方法

エネルギー管理士は過去に「電気管理士」と「熱管理士」に分かれていましたが、これらが一緒になったことから「電気」分野と「熱」分野を選択科目として選べるようになりました。

これらについて、どういった方が選ぶべきなのか、また効果的な勉強方法についてご紹介します。

「電気」分野

電気設備に関係する仕事をしている方なら、エネルギー管理士の電気分野はマストでとるべきと言えるでしょう。

最初に申し上げた通り、電験を持っている人(3種で十分)は比較的簡単に取れるので、受けておいて損はありません

また大学や専門学校で電気・電子系工学を勉強した方や、現在電気設備に関係する仕事をしている人もエネルギー管理士の受験に適しています。

主な出題内容は以下の通りです。

  • 電気の基礎
  • 電気設備および機器
  • 電力応用

それぞれの勉強法と一緒に、詳しく解説していきましょう。

電気の基礎

電気の基礎は、電験3種と電験2種の出題範囲と被っているため、すでに勉強している人にとっては楽な出題内容です

具体的には以下のような内容の問題が出てきます。

  • 電気及び電子理論
  • 自動制御
  • 情報処理
  • 電気計測

不平衡の問題は特に出題が多く、複素数計算やベクトル図の勉強は欠かさないようにしましょう。

自動制御や電気計測に関する問題は、過去問をひたすら解く・公式を覚えるなどでしっかりと勉強すれば大丈夫です。

電気設備および機器

電気設備および機器についても、電験三種を持っているならば比較的楽に勉強できます

    「工場配電」にせよ「電気機器」にせよ、過去問で出題パターンは出尽くされているため、しっかりと勉強すれば全く問題はありません。

    電気機器については、インバータの速度制御や特殊かご形誘導機などが出てきますので、電験三種の機械分野の問題を思い出すように勉強しましょう。

    電力応用

    電力応用は高校物理レベルの問題なので、基礎固めできていないと少し難しいかもしれません、具体的には以下のような問題が出ます。

    • 電動力応用(必須問題)
    • 電気加熱(選択問題)
    • 電気化学(選択問題)
    • 照明(選択問題)
    • 空気調和(選択問題)

    電動力応用は必ず回答しなければならないので、誘導機制御やポンプ、送風機の知識を参考書で押さえておきましょう。

    選択問題は4つの中から2つを選ぶことになりますが、電験三種の出題範囲と近いのは「電気加熱」と「照明」です。

    文章問題・計算問題と出題されるものの、応用力はそれほど必要なく、こちらも過去問をしっかりとやっておけば全く問題ありません。

    電気化学は公式をおさえる、空気調和は参考書でしっかりと知識を得て対応しましょう。

    エネルギー管理士「電気分野」のおすすめ勉強方法

    おすすめ参考書

    エネルギー管理士試験(電気分野)徹底研究(改訂2版)
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    エネルギー管理士試験(電気分野)徹底研究(改訂2版)は、電気分野の科目を1冊にまとめてわかりやすく解説してくれています。過去問を勉強する前(もしくは勉強途中に)基礎を学ぶのにぴったりの参考書です。ただし、これだけでは問題を解く実践的な知識は得られないため、あくまで基礎固めとして使いましょう。

    おすすめ過去問題集

    2021年版 エネルギー管理士(電気分野)過去問題集
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    2021年版 エネルギー管理士(電気分野)過去問題集は過去問が10年分網羅されているエネルギー管理士過去問題集の決定版です。これで勉強しなければまず受かりません、必ず購入しましょう

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    「熱」分野

    熱分野に関しても、電験三種を持っている方は有利です。

    他にはボイラー技士の資格取得者や、大学などで熱力学・流体力学を学んだ方、現在空調設備の仕事に携わっている方も理解しやすい内容でしょう。

    主な出題内容は以下の通りです。

    • 熱・流体基礎
    • 燃料と燃焼
    • 熱利用設備とその管理

    それぞれの勉強法と一緒に、詳しく解説していきましょう。

    熱・流体基礎

    熱・流体基礎は電気分野と違って、大学クラスの出題内容があるため、比較的難しい内容の問題です。

    以下のような出題内容となります。

    • 熱力学基礎
    • 流体力学基礎
    • 電熱工学基礎

    とはいっても、しっかりと基礎を学べば全く問題ありません。

    熱力学基礎が最も配点が高いので、そこを中心に理解しながら過去問をしっかりと勉強していきましょう。

    燃料と燃焼

    燃料と燃焼で出てくる問題は以下のような内容です。

    • 燃料及び燃焼管理
    • 燃焼計算

    いずれの問題も暗記で済むものや、決まったパターンの計算問題ですので、過去問を解いておけば高得点は間違いありません

    熱利用設備とその管理

    熱利用設備とその管理は、必須問題と選択問題に分かれており、以下のような出題範囲となっています。

    • 計測および制御
    • 熱利用設備(熱交換器・冷凍・空気調和設備・ボイラー・タービン・上流・蒸発・工業炉など)

    必須問題はボイラーやタービンに関する問題なので、ビルメンテナンスに携わっている方や、ボイラー技士には比較的対策しやすい問題でしょう。

    選択問題は実務経験や専門知識がある程度必要ですので、経験が浅い方は参考書でしっかりと理解しておくことをおすすめします。

    エネルギー管理士「熱分野」のおすすめ勉強方法

    おすすめ参考書

    エネルギー管理士試験(熱分野)徹底研究 改訂2版
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    エネルギー管理士試験(熱分野)徹底研究 改訂2版は、熱分野の科目を1冊にまとめてわかりやすく解説してくれています。過去問を勉強する前(もしくは勉強途中に)基礎を学ぶのにぴったりの参考書です。ただし、これだけでは問題を解く実践的な知識は得られないため、あくまで基礎固めとして使いましょう。

    おすすめ過去問題集

    2021年版 エネルギー管理士熱分野模範解答集
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    2021年版 エネルギー管理士熱分野模範解答集は過去問が10年分網羅されているエネルギー管理士過去問題集の決定版です。これで勉強しなければまず受かりません、必ず購入しましょう

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    エネルギー管理士の資格を取るメリット

    エネルギー管理士 メリット

    「そもそもエネルギー管理士なんてとる意味あるの?一生懸命勉強しても意味なかったらつらいし…」

    ここではそんな方に向けて、そもそもエネルギー管理士を取るメリットはどういったものかをご紹介いたします。

    そもそもエネルギー管理士ってどんな資格?

    エネルギー管理士は国家資格なので、取得すれば仕事においてたくさんのメリットが得られます

    具体的には、就職や転職、給料アップといったあなたの生活に直結するようなメリットです。

    省エネが求められている昨今、エネルギーに関する技術者は引く手あまたなので、しっかりと勉強すればその分返ってくると言えるでしょう。

    エネルギー管理士をとるとどんな仕事ができる?

    エネルギー管理士を取得すると、より福利厚生の充実した会社に転職したり、今の会社での昇給といったステップアップも期待できるでしょう。

    具体的には大規模な工場やビルメンテナンスの仕事で活躍することができますし、大企業でも需要のある資格なので非常に重宝します。

    合わせて読みたい

    エネルギー管理士の年収は?

    エネルギー管理士の年収は働いている会社にもよりますが、平均700万円とされています。

    日本の平均年収が465万円(国税庁調べ)であることを考えると、非常に高い年収を期待できますよね。

    もちろん700万円に至るには昇給したり、より高年収の会社に転職したりする努力も必要ですが、エネルギー管理士は非常にポテンシャルの高い資格と言えます。

    エネルギー管理士を取るべき人は?

    現在、工場やビルメンテナンスで働いている方はぜひ取ってほしい資格です。

    また大学の専攻で電気電子分野、熱分野を学んだ人も、将来的に取っておいてほしい資格だと言えます。

    これからエネルギーに関する仕事に勤めることになるかもしれませんし、取っておいて損はありません。

    エネルギー管理士の将来性は?

    省エネ法が制定されて以来、世界的にも省エネルギーの波が来ており、これは未来にわたって揺るがない考えとなるでしょう。

    電気や熱の取り扱いもさらにシビアなものとなっていくので、エネルギー管理士は将来的にも非常に需要のある資格です。

    技術者として活躍するならば、取っておけば今後ずっと役に立つ資格と言えるでしょう。

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    エネルギー管理士の難易度についてまとめ

    エネルギー管理の難易度は、しっかり勉強すれば難易度は易しいと言えます。

    国家資格であり、取っておけば今後の年収アップも期待できるので、ぜひとも取っておきたい資格です。

    最後に、おすすめの過去問題集をもう一度おさらいしておきましょう。(エネルギー管理士の勉強に過去問題は必須です!

    エネルギー管理士のおすすめ問題集

    「電気分野」のおすすめ過去問題集

    「熱分野」のおすすめ過去問題集

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    しっかりと基礎を理解した上で過去問を勉強しておけば、合格率は約40%と比較的高い試験です。

    受験料も高いですし、勉強の時間を無駄にしないためにも、一発合格を目指しましょう!

    不安な方は、技術講座専門のJTEXなど通信教育で効率的に間違いのない勉強をしてください。

    今後のステップアップのためにも、ぜひともエネルギー管理士の勉強を頑張ってくださいね。