建設業界は、労働時間が全業種の中で最も多く、働き方改革に合わせて労働環境の改善が求められています。
週休2日ができている建設業者は全体の1割で、残りは週休1日、もしくは休みなしという現状。
今までは何とか人材を確保できていたものの、建設業従事者の高齢化・若手人材の離職によって深刻な人手不足に悩まされている現状です。
建設業の労働環境改善のため、国交省が主体となり、建設業界にも週休2日制を取り入れようとする動きが強まっています。
「やった!これで仕事が楽になる!」と一見喜ばしいことのように思えますが、絶対に信用してはいけません。
建設業の週休2日制には、いくつかの問題が隠されているからです。
今回の記事では、建設業界が週休2日になることによる問題を詳しく解説していきます。
- 建設業の週休2日制の実施時期がわかります
- 建設業が週休2日制になることによる問題点がわかります
建設業の週休2日制は2021年末までに実施予定
引用元:https://www.nikkenren.com/2days/
建設業の週休2日制は、2017年から検討されていて、2021年末までに実施される予定です。
それぞれの業者でバラバラに実施するのではなく、業界全体で実施される取り組みとなります。
少しずつ建設業の週休2日は進んでいる
建設業界の中には、少しずつ週休2日制を導入し始めている会社もあります。
少しずつ週休2日制を導入することで、作業への影響がどれほど及ぶかをテストしているという段階です。
2021年末から急に週休2日制を導入すると、ほぼ確実に混乱が起きるので、徐々に導入する必要もあります。
週休2日制を導入し始めている会社は、このような混乱をできるだけ避け、スムーズに仕事を進められるように努力しているのです。
建設業が週休2日になることの3つの問題点
建設業が週休2日になると、いくつかの問題が発生します。
「働き方が楽になる!」など信用してはなりません。
一体どのような問題が発生するのか、詳しく見ていきましょう。
収入が減る
まずは収入が減るという問題です。
正社員として月給制で働いている場合は、週休2日制になった場合に残業代が減るので、今までの給料が極端に下がります。
日当で仕事をしている作業員も、週休2日になると単純に働く時間が減りますので、給料が下がってしまいます。
これら正社員や日当の作業員の給料を上げるという手もありますが、実際会社側が損をする可能性が高くなるため、従来よりも受注金額を高くしなければなりません。
発注者側の理解が必要となりますが、現段階では発注者の理解が得られていません。
発注をする側は建設業界の実態に関心なんてないのです。
工期がさらにシビアになる
週休2日制になると、工期に間に合わなくなる可能性が高くなります。
週休1日制の現在でさえ、工期が迫ると残業続きになることが多いのに、これが週休2日制になった場合、工期がさらにシビアに・ブラックな環境になってしまいます。
上で言った通り、発注者の理解は得られないので、工期を妥協してくれることはありません。
しわ寄せは全て現場の担当者にきます。
闇残業が横行する
発注者の理解を得られないまま週休2日制が導入されると、工期に間に合わせる、かつ今までの受注金額と同等で同じ品質の成果物を収める必要があります。
こんなこと、普通に考えて無理です。
では、建設企業はどう対応すればよいのでしょうか。
ルールをかいくぐって闇残業を行い、週休2日のように見せながら給料を支払わずに働かせるしかありません。
中には密かに社員を週休1日で働かせていたり、ダンピングと言って、採算を度外視して安い金額で受注し、他の事業者と差別化を図ろうとしたりすることも考えられます。
建設業界の人手不足は当たり前です。それは偶然ではなく、必然と呼べる多くの理由があります。今回の記事では、建設業界の人手不足が当たり前になる理由を紹介しているので、これを見て共感いただいた方は「建設業界からの脱出」という次の行動に移してください。
週休2日制を受けて建設業従事者がやるべきこと
建設業界の週休2日制というのは、喜ばしいことではあるのですが、上記のように解決しなければならない問題点がたくさんあります。
週休2日制に際して建設業従事者がやるべきこととは一体何なのでしょうか。
正社員雇用を狙う
非正規の方は、まず正社員雇用を狙いましょう。
残業は減るものの、少なくとも毎月の稼ぎは一定になるため、安定した生活を送ることができます。
中には「まだ非正規社員でいいか」と思っている人もいるようですが、週休2日制というのは、2021年末よりスタートですので、悠長なことは行っていられません。
できるだけ早く会社に正社員雇用をしてもらえないかを交渉したり、正社員を募集している建設会社への転職を検討したりすることをおすすめします。
建設業界以外に転職をする
思い切って建設業以外の仕事に転職をするということもおすすめです。
そうすることで、週休2日制による問題に悩まされることもありませんし、長時間労働などに悩まされることも減るでしょう。
転職をするためにはきっかけが必要ですが、建設業界の週休2日制導入というのは、立派な転職のきっかけとなります。
他の業界で働いてみたいと思っているのであれば、今すぐ行動に移しましょう。
この記事では、実際にリクルートエージェントの面談から内定までの体験談をご紹介しています。今いる会社がブラックで辞めたいという方には、ぜひとも参考にしてほしい記事となっております。リクルートエージェントの良い面と悪い面もご紹介しているので、ぜひともチェックしてみてください。
建設業の週休2日は信用しない方がいい
週休1日や休みなしが当たり前だった建設業界が、週休2日制に変わろうとしています。
一見、休みが増えるということですので喜ばしいことではあるのですが、これによって無視できない様々な問題が発生してくるのです。
週休2日制が導入されたことによって収入は減り、労働時間は変わらず、工期がさらにシビアになるという。
最後にもう一度言いますが、週休2日制になるからと言って「働き方が楽になる」と信用してはいけません。
今の建設業界のやり方や常識に少しでも不満を持っているのであれば、他の業界へ転職してみることをおすすめします。
まず、週休3日とか言われている時代に「週休2日を目指す」なんて言ってることがおかしい
「建設業は終わってる」と言う人がいます。この記事では、暗い未来と地獄の激務をご紹介しております。明るいと言われている未来さえ、本当にそうなのか疑わしいです。今の生活が嫌だという方は、建設業からすぐに脱出すべきだと言えるでしょう。
建設業界で働いている毎日が辛い人へ
なぜ、あなただけが辛い思いをする必要があるのですか?
建設業は本当に苦しい世界です。施工管理は苦しんで、苦しんで、苦しんでなんぼの職業です。
建設業界がどれほど辛い業界か、この記事を見ればわかります。脱出する方法も書いています。
読んでください。必ずあなたの人生が変わります。