仕事は減らず人手不足、なのに「残業するな」と言ってくる会社…
しびるしびる

会社から「残業するな」と命令されてるけど、仕事は減らないし人手不足だし、まずはそこを解決してくれないと。

会社からの「残業するな」命令は、現代の私たち労働者を最も悩ませている問題ではないでしょうか。

というのも、働き方改革が急速に進んだ昨今、人手不足のまま仕事が効率化されることはなく、残業を減らそうという想いだけが先行しているからです。

この時代の流れで、家に仕事を持ち帰ってサービス残業している人は格段に増えたと思っています。

さて今回は、仕事は減らず人手不足なのに「残業するな」と言ってくる会社に対する解決策を語っていきたいと思います。

人事「人足りないって、仕事回ってるじゃん。あと残業するなよ」


この状況が全て人事の責任とは言いませんが、国から押し付けられた働き方改革を推進する立場として人事は「残業を減らす」という使命を最も掲げている部署と言えるでしょう。

しかし実態としては、仕事を効率化させたり、人員を補充するということは全くせず、ただただ「自分たちで何とかしろ」とでも言うかのように残業時間の削減を現場に押し付けまくってきます

こちらが人が足りないといっても「仕事回ってるじゃん。」の一言で片づける始末

とぼけているのか、マジで仕事が回っていると思っているのかは知りませんが、人事の中では今までと同じ仕事の量を一瞬で減らせていることになっているようです。

人手不足の現場の実情

命令
では現場の実情はどういったものなのでしょうか。

施工管理を題材にした現場猫の事例を紹介します。

一人に負担がかかり超残業

とにかく人員がいないのでその分現場の負担は増え、残業を強いられている現状です。

しかし人事はそんなこと知る由もないので、「残業するな」と取ってつけたように言ってきます。

管理職である上司が人事からめっぽう怒られるらしく、上司は仕事の割り振りや効率化そっちのけで責任を押し付けてきます

私も残業が100時間を超えた時は、一度上司に怒られてめちゃくちゃ怒られたことがあります。

「空気を読め」とまで言われました。(は?)

そのあとはお察しの通りですが、仕事を家に持ち帰って残業を減らす(ように見せる)しかありませんでした。

人が補充されず辞まくるので後継者不足

現場はとにかく新しく補充される人が少ないです。

年に1人程度補充される新人の辞める確率がめちゃくちゃ高いので、仕事のできる後継者不足に悩まされています。

そして現場に残された人は「責任感を持って仕事に取り組む人」と「何もしない人」の2パターンに分かれます。

前者の責任感ある人しかできない仕事がどんどん増えていくので、「仕事の属人化」が起こるのです

もうこうなったら深夜休日関係なくその人しか仕事ができませんし、上司も明らかに個人に頼ってきます。

トラブル対応も残業が増えて怒られる人もすべて一人で請け負わなければなりません

会社が「残業するな」と言ってくる理由は

残業するな

そもそもなぜ会社は「残業するな」と言ってくるのでしょうか。

人手不足であるにもかかわらず、残業をするなと命じてくる上司、会社がある理由について詳しく見ていきます。

働き方改革による法規制が働いている

働き方改革の残業規制により、所定労働時間を超えた場合に企業に対して法的な罰則が働くようになりました

会社としては外部の機関に対しては、実際はどうであれ法定労働時間内に抑えているアピールをする必要があります。

もしあなたがサービス残業を強いられているなら、労働基準監督署などに密告をすれば十分に戦えるということです。(厚生労働省 労働基準監督課

従業員に仕事の効率を上げて欲しいと思っている

なんとも他人任せですが、会社は従業員が自ら仕事の効率を上げてほしいと考えています

私の職場も具体的な方法は全く提示されないまま「効率を考えましょう」と言われていました。

たしかに「残業をしてはいけない」と言われれば、ダラダラ仕事している従業員が勤務時間内で仕事終わらせようとするでしょう。

しかし所定時間を過ぎるぐらいの量の仕事に対しては、まったく考慮されていない場合の方が多いと考えられます。

残業代を払いたくない

これが一番ヤバい会社で、もしあなたの会社がこの理由で「残業するな」と言ってくるなら即刻辞めたほうがいいでしょう

完全なブラック企業です。

残業代は割増で支払われることが一般的なので、人手不足かつ資金不足の会社はとにかく少人数で資金を抑えて仕事を回していきたいと考えています。

残業をされてしまうと、人件費というコストがかかってくるため、残業するなと命じてくるのがブラック企業です。

人手不足なのに会社から残業するなと命じられた時の対処法

建設業 上司 パワハラ

人手不足なのに残業をするなと命じらてくる会社には、どうすればいいのでしょうか。

以下で解説していきます。

人手を増やしてほしいと伝える

まずは人手を増やしてほしいと伝えることが大切です。

これはそもそも経営陣や人事が、人手不足に陥っていることに気付いていないケースに有効です。

つまり、現場だけが人手不足を感じている状態であるということです。

もしかしたら会社も本気で人が足りているとは思っておらず、悪気がないかもしれません。

現場の状況を経営陣に伝えるためにも、 「もう少し人を増やしてくれないと、仕事が回らない」 と声に出して伝えることが大切です。

仕事量を減らしてほしいと伝える

人を増やしてほしいという申し出をしたにもかかわらず「そんな余裕はない」と拒否されてしまった場合は、仕事量を減らしてほしいと伝えることが大切です。

そもそも会社は、意味のない会議など無駄な仕事がたくさんあります

「仕事量を減らしてください」 とただ言うのではなく、自分が無駄だと思う業務をリストアップし、しっかりと現状を説明した上で、複数人の従業員と一緒に説得してみることをおすすめします。

しらばっくれて仕事が終わってなくても帰る

一回しらばっくれて仕事が終わってなくても帰ってみてはいかがでしょうか

会社もその現状に危機を感じて、人を増やしてくれるかもしれません

ただし本気で人の迷惑を顧みない強い心が必要なので、注意してくださいね。

転職をする

なにをやっても解決しない場合は、転職を検討することをおすすめします。

転職エージェントに相談すれば、あなたの悩みを解決してくれる会社に転職できるはずです。

そもそも人手不足に陥っている時点でその会社はヤバいので、あまり泥船に長く居続けることもおすすめしません。

人手不足の会社で頑張っても意味がない理由

働き方改革

ここでは「人材不足の会社でがんばっても意味ないから、マジでやめとけ!」ということをお伝えします。

特にキャリアを築けるわけでもなく、成長できるわけでもなく、ただただ搾取されるだけで終わるからです。

そんな会社でどれだけ頑張るかよりも、「どれかけ頑張らずに過ごすか」を考えたほうが良いに決まっています。

なぜそうなのか、その理由を述べていこうと思います。

頑張っても仕事が増えるだけ

冒頭でお話ししたように、会社で頑張れば頑張るほど会社からは「現場の仕事が回っている」と思われます

その結果人員補充はされず、どんどん現状の仕事を同じ人数で処理していくしかなくなるのです。

これがクリエイティブな仕事や、改善・課題解決だったりいいのですが、誰でもできるけど膨大な量の事務処理だったりします。

そういった仕事に長い時間を費やしていると、本当にあなたの人生が損なので早めに切り上げましょう。

頑張っても大して給料に差はない

楽そうにしている人と死ぬほど頑張っている人がいてもそれほど給料が変わらないというのは、あなたの周りを見ればわかるかと思います。

成果報酬型でもない限り、日本の会社っていうのは基本的に年功序列社会です。

たしかに、何十年も勤めていれば役職などで差はついていくかもしれませんが、差がつくスピードがめちゃくちゃ遅いです。

人の10倍仕事をしようと、出世のスピードはゆるやかです。

そんなものに対して頑張るくらいなら、家に帰って副業でもしていたほうがよっぽどザクザクお金はたまります。

好きな仕事でもなければ、会社に時間を捧げないよう頑張ることが妥当な考え方です。

部署によって仕事量の差が激しすぎる

会社の仕事量って、ほとんど運で決まると言っても過言ではないです。

企業に入ったらまず配属が決まりますが、この「配属」は結局運以外の何者でもありません。

それは仕事内容だけでなく、周りの人間や上司など、様々な要素が絡み合っているのです。

同じ会社でも、配属によってAさんが超絶ブラックなところで働いていると思えば、Bさんは超絶ホワイトだったりするのです。

仕事は運で決まるようなことであり、不公平感も感じるので頑張るべきではありません。

人手不足の会社を辞める方法

連休明け 仕事

ただでさえ人手不足の会社は、辞めることも一筋縄ではいきません。

会社が人材を手放せば、さらに人手不足が深刻化するからです。

人手不足の会社をスムーズに辞めるためにも、ここで紹介する2つのサービスのどちらかを選びましょう。

転職エージェントを使う

転職するのであれば、転職エージェントに相談しましょう。

なぜ転職エージェントに相談するのかというと、自分ひとりで転職活動して、また同じような人手不足の会社に転職してしまうことを防ぐためです。

業界を知り尽くしたキャリアのプロに相談すれば、必ず転職成功に導いてくれるはずです。

退職代行を使う

転職活動をする時間が取れなかったり、自分で退職交渉ができないという場合は、退職代行を使って会社との交渉を丸投げしてしまうということもおすすめです。

そうすれば、会社から言いくるめられて退職を思いとどまることもなくなります。

退職代行のスタッフは法的な知識と経験を持っていますので、あなたに過失がないよう冷静に会社と話をつけてくれます

また退職代行に依頼をすれば、退職手続きが完了するまで出社しなくても大丈夫です。

あなたは退職代行からの退職完了の連絡を待つだけなので、とてもカンタンです。

会社を辞める際の注意点

なお自分で退職手続きを行いたいと思っている場合は、できるだけ早めに申し出ることが大切です。

同僚には少なからず迷惑をかけることから、引継ぎの時間や、会社が新しい人材を確保する時間を作るために、受け入れてもらえる可能性が高くなります。

余談ですが、自分の代わりとなる社員を探すのは会社の役割ですので「代わりを探してこい」 という要求には一切応じる必要ありません。

まとめ

人手不足に陥っているにもかかわらず、残業するなと命じてくる会社はたくさんあります。

ただ、こうなってしまうと、勤務時間内での業務量がかなり多くなってしまうため、精神的、肉体的に疲弊してしまいます。

残業できないので家に仕事を持ち帰らざるを得ないケースも出てくるため、まともにプライベートを確保できません。

どうしても今の環境に耐えられないと考えているのであれば、「会社に声を上げる」「しらばっくれて帰る」「思い切って転職をする」などの対応があります。

まずは声を上げてみれば、悩みを解決することができるかもしれません。

仕事はそこそこに、楽しく充実した環境で働くことができるように頑張りましょう。

しびるしびる

会社は生活のためと割り切って、テキトーに幸せな人生を見つけるほうが、よっぽど有意義ではないでしょうか