建設業も働き方改革が行われる!それでも楽にならない理由2つ

建設業界はその過酷な労働条件から、働き方改革を最も進めなければならない業界と言われています。

現状長時間労働は当たり前で、一日十数時間働くことも珍しくありません。

建設業界全体で言っても、長時間労働を美徳する古い慣習が目立ち、若者離れが加速しています。

危険な作業や難易度の高い安全管理・工程管理などの仕事とは裏腹に、時給換算すると低賃金です。

こんな業界で働き方改革が進んでいると言えるのでしょうか。

実は、建設業界では働き方改革が進んでいます。

とはいえ、建設業界で働いている一人ひとりは、働き方改革がどのように進められているのか実感している人はいないのではないでしょうか。

しびるしびる

いや、全然変わらねーからw

という人が大半だと思います。

今回の記事では、建設業界でどのような働き方改革が行われているのかと、建設業界の未来についてご紹介します。


建設業界の働き方改革とは

働き方改革

建設業界では、労働環境改善を目的として「建設業働き方改革加速化プログラム」が実施されています。

国土交通省が主体となった、業界の全ての企業で実施すべきプログラムです。

その内容について、以下で詳しく解説していきましょう。

建設業働き方改革加速化プログラムとは

建設業働き方改革加速化プログラムでは、以下のようなことを主な内容とします。

  • 建設業の週休2日を推進
  • 長時間労働とならない適切な工期設定
  • 給与や社会保険等の待遇改善
  • 生産性向上

長時間労働が当たり前となっている建設業界を変えようとする国土交通省の想いが伝わってきますね。

建設業働き方改革加速化プログラムの施工時期

建設業働き方改革加速化プログラムは、2024年から施行される予定となっています。

完全に適用されるまでには時間がかかるものの、2024年までには働きやすい業界になっているはずです。

なっている、はずです…


建設業の働き方改革でも実際は楽にならない理由2つ

仕事つらい… 辞めたい…

では「建設業働き方改革加速化プログラム」が実施されれば、建設業の未来は明るくなると言えるのでしょうか。

ハッキリ言いますが、それは無理です。

以下でその理由を解説していきます。

人手不足なんて解消されない

建設業は現状、かなりの人手不足に陥っています。

はっきり言ってしまうと、建設業働き方改革加速化プログラムが施行されたとしても、人手不足なんて解消されません。

「きつい」「汚い」「危険」という3K・ブルーカラーのイメージは今の若者には受け入れがたく、超体育会系の昭和体質も不人気の理由です。

若者が入ってこない上に、建設業従事者は超高齢化しており、ものの5年で大量退職の時期となります。

人手不足が深刻化しているため、少ない人員で仕事をこなす必要があるため、休みを返上したり、残業をしたりして作業をしていかなければならなくなってしまうのです。

したがって、建設業に人手不足が解消されることは今後もありえません。

以下の記事にて、詳しい内容を解説しています。

工期に余裕が持てなくなる

建設業働き方改革加速化プログラムで導入される「週休2日制」や「残業規制」を行うことで、工期に余裕が持てなくなる可能性が高いと考えられます。

納期というのは建設会社だけの問題ではなく、発注をする側の理解も大切になります。

しかし建設業の実態や問題点を知らない発注者は、建設業の働き方改革なんて知ったこっちゃなく、今までと同じように「できるだけ早く仕上げてほしい」と最短の納期を指定してくることでしょう。

そうなってしまうと、労働時間は実質今までと変わらず、本末転倒になってしまうのです。

私の友人の建設会社では、会社が働き方改革を進めたにもかかわらず、実質労働時間が変わらないため、むしろサービス残業が増えたという事例もあります。

こういったことから、もはや建設会社での働き方改革など無理な話だと言えるのです。

建設業に働き方改革は訪れない。さっさと脱出すべき

建設業は、2024年までに働き方改革が行われます。

それを期待して「今頑張れば将来楽になる」と思っている方は危険です。

建設業界で働き方改革なんて起こるわけがなく、むしろサービス残業が増えるだけと考えたほうが良いでしょう。

若ければ若いほど「脱出すべき」だと言えます。

20代なら必ず、30代でもまだ遅くありません。

長時間労働から解放されるために、一度でいいから新たな一歩を踏み出してください。

↓私は建設業界から脱出して長時間労働から解放されました↓

まとめ

建設業界は、長いこと労働環境の劣悪さが問題視されてきましたが、国交省主導で「建設業界働き方改革加速化プログラム」が実施され、様々な労働条件が改善される予定です。

しかし、その国交省の想いとは裏腹に、働き方が改善される余地などないと言えるでしょう。

働き方改革を行ったからと言って、建設業界のイメージが急に回復するわけではありませんし、肝心の発注者が工期を抑えるわけではありません。

少しでも将来に不安を覚えていたり、建設業界に嫌気がさしていたりという方は、一刻も早く違う業界へ転職し、建設業界からの脱出を検討してみることをおすすめします。


建設業界で働いている毎日が辛い人へ

なぜ、あなただけが辛い思いをする必要があるのですか?

建設業は本当に苦しい世界です。施工管理は苦しんで、苦しんで、苦しんでなんぼの職業です。
建設業界がどれほど辛い業界か、この記事を見ればわかります。脱出する方法も書いています。
読んでください。必ずあなたの人生が変わります。