一級建築士を活かせる建築以外の仕事3選!あなたのスキルを形に

一級建築士の資格を活かした仕事と言えば、建築設計が真っ先に浮かびます。

しかし、建築設計の仕事以外に一級建築士の資格が活かせないかというと、そんなことはなく、一級建築士のスキルを活かせる職業は、数多く存在します。

この記事では、建築業界以外の一級建築士の資格を活かせる職業について、比較的メジャーなものを調べてみました。

その仕事内容などと共に、いくつか紹介していきます。

一級建築士を活かせる建築以外の仕事3選

一級建築士の資格は、建築設計以外の分野でも広く求められています。例えば以下のような職種では、一級建築士のスキルが非常に重宝されます。

・不動産投資
・小売業界
・ホテル業界

ここでは一級建築士の資格を活かせる仕事について、それぞれ解説していきます。

不動産投資

不動産投資

不動産投資を専門とする企業の求人、特に都市圏における求人には、一級建築士の資格を持っている人を対象にしたものも多いです

そうした不動産投資企業に就職した場合、一級建築士は、主に「ファシリティーマネジメント」や「ストラクションマネジメント」の職務を担うこととなります。

まずファシリティーマネジメントとは、不動産会社が保有、あるいは代理保有する不動産を、運用・維持していく仕事のことをを指します。
ファシリティーマネジメントでは、ただ単に不動産の保守を行うだけでなく、そこに配置する人員の組織など、包括的な管理業務を行います。そのため、建築物に対して造詣が深く、不動産運用に適切な判断ができる一級建築士は「ファシリティーマネジャー」の担い手として、非常に重宝されているのです。

次に、ストラクションマネジメントとは、建物の建築を行う際、その建築プロジェクトの進行を、施主に代行して行う職業のことを指します。
ストラクションマネジメントを行う際は、建築法規の確認から、設計事務所、建設会社の選定まで一手に引き受け、建築プロジェクトを進行していく必要があります。「ストラクションマネジャー」には、建築に関する幅広い知識が必須であり、一級建築士はそれを満たす最適な人材としてみなされているのです。

小売業界

小売業界

一見、建築士とは何の関係もないように見えますが、アパレル・飲食などといった小売業界でも、一級建築士は必要とされています。

そうした業界において一級建築士は、主に施設管理部門や施設開発部門といった分野で活動することとなります

近年、大手ショッピングセンターや大手アパレル・外食チェーンなどは、店舗の設計を行う際、外部に丸投げで発注することを避ける傾向にあります。なぜなら、店舗施設の開発や管理を社内で行うことによって、自社の営業形態や、顧客のニーズにより即した店舗運営ができるようになるとの考えが主流になってきたためです。

そうした企業では、店舗のデザインから内部設計までを自社内で行い、実際の建設作業のみ外部発注する形式を取ります。一級建築士は企業内における、施設開発・管理のエキスパートとしての活躍が期待されているのです。

ホテルなどのリゾート業界

ホテル

私が転職活動で見た求人の中には、ホテル(リゾート専門)の施設管理として一級建築士を募集している企業もありました。

ホテルをはじめとした建築物および内部設備の隅々までを保守する、エンジニアリング部門の総括です。

建物を売る意味でのお客様商売と違って、本当の意味での(to C)お客様商売にもなり、やりがいのある仕事と言えるでしょう。

一級建築士の資格を取るメリット

 

一級建築士の資格を取るメリット

一級建築士は、建築関連資格の中でも非常に取得が難しいもののひとつです。

しかし、一級建築士の資格には、その取得難易度の高さを考慮してでも、取得すべき価値があります。

なぜなら一級建築士は、建築業界以外でも通用する、数少ない建築関連資格だからです。

一級建築士の資格者は、建築知識に関して、一流のスペシャリストであるとみなされます。前段落でも述べたように、建築知識を必要とする業種は、建築業界以外にもたくさん存在しており、そうした業種において一級建築士は、高い報酬を支払ってでも雇い入れたい、替えの効かない人材となるのです。

建築業界から他の業界へ転職する一級建築士は絶対数が少ないため、一級建築士の資格を取得しておくことで、他業種への転職活動を、有利に進めることができます。

一級建築士の求人がある転職サイトは

リクルートエージェント面談の感想

一級建築士に向けた求人は多く、どんな転職サイトを利用したとしても、求人が見つからないことは、ほぼありません。

しかし、建築業界以外の転職先を見つけたい、転職先の条件にこだわりたいといった場合は「リクルートエージェント」や「マイナビエージェント」「doda」などといった転職エージェントを活用できる転職サイトを活用すると良いでしょう。

転職成功の秘訣は、サイトに公開されない求人にあった。

転職エージェントは、企業と転職希望者の間に入って仲介を行うプロフェッショナルです。

転職エージェントに相談しながら転職活動をすることで、自分だけでは思いもよらなかった転職先や、就業条件が見つかる場合があります。

特に一級建築士の資格を持っている場合は、転職先について非常に幅広い検討ができるため、転職エージェントと相談しつつ、様々な可能性を模索した転職活動を行うのがおすすめです。


一級建築士は非常に幅広い活躍が見込める資格!

人間が活動する上で建築は、活動の分野を問わず、必要不可欠な存在です。

そのスペシャリストである一級建築士も、様々な分野で、幅広い活躍が期待される資格と言えるでしょう。

一級建築士は建築関連の資格ではありますが、その特性上、その他の業界でも一目おかれる資格です。

一級建築士の資格を所持しており、なおかつ転職を検討しているなら、建築業界以外の仕事に目を向けてみるのも良いかもしれません。