長時間労働

建設業界は労働時間がえげつない業種です。

建設業界で働いている人はほぼすべての人が「労働時間長すぎ…」という悩みを抱えていることでしょう。

他の業界を知らない人は「まあこんなもんだろう」と考える人もいます。

いやちょっと待ってください、あなたが今いる業界は、他の業界と比べて異常な労働時間なんですよ!

今回の記事では、建設業界の労働時間は他の業界と比べてどれほど高いのかをご紹介します。

建設業界の労働時間は長い

結論から言ってしまうと、建設業界の労働時間というのは、他の業界と比べて長いです。

参考にdoda調べの残業時間ランキングをご紹介しましょう。

残業時間ランキング

引用元:https://doda.jp/guide/zangyo/

見てわかる通り、施工管理が1,2フィニッシュです。

一般的な法定労働時間的にはアウトで、月45時間の36協定でも時間ギリギリです。

といっても実際に施工管理をした経験者から言わせてもらうと、これは表に出てる闇残業で、実際は倍以上やっていると言えるでしょう。

建設業界の労働時間が長く理由4つ

人手不足

では、なぜ建設業界は現場の労働時間が長くなりがちなのでしょうか。

具体的な理由をいくつか紹介していきます。

建設業界は工期にシビア

まずは建設業は基本的に工期に非常にシビアです。

まず案件をとるために工期の短さが重視されるため、営業がとってきたしわ寄せが現場に来てしまうのです。

「工程管理」とも呼ばれるくらい重要な部分で、誰も工期からは逃れられません。

建設業界は天候に左右されることもあるため、どんどん工期が短くなり、それに伴う調整が膨らんでいくことで労働時間が長くなるのです。

基本的に人手不足

続いては建設業界の人手不足です。

建設業界は慢性的な人手不足に悩まされています。

そのため、普通の業種では2人でやるような仕事でも平気で1人がこなします。

このようなことも、労働時間が長くなってしまう原因の1つなのです。

上司が長時間残業なので帰りづらい

建設業界の常識が古いというのも理由の1つです。

建設業界は、古くから長時間労働が暗黙の了解になっていました。

この暗黙のルールを当たり前だと認識してきた管理職は、

「残業は当たり前」

「長く働くことが正義」

という間違った考え方を持ってしまっている可能性が高いのです。

上司が長時間残業ということで、若手は帰るに帰れません。

ボーナスや人事評価に影響があるから

建設業界は、長時間労働が当たり前になっているため、会社内で評価を上げるためには残業をするしかない場合もあります。

また、工期を守らないと次回から発注をしてもらえなくなったり、ペナルティが発生したりする場合があります。

つまり、工期をしっかり守るというのは、社員のボーナスなどにも影響してくるということです。

このようなことから、長時間労働をしても工期に間に合わせる、利益を出すことを重要視している会社が多いのです。

ヤバイ職場では、長時間労働をしていることそのものが評価につながるところもあります。

建設業界の場合は大半が該当するので、仕事の成果以上に長時間労働が大切なのです。

建設業界の現場社員が長時間労働をするデメリット

仕事つらい… 辞めたい…

建設業の現場社員が長時間労働をするデメリットをご紹介します。

体力的、精神的に疲弊する

長時間労働は体力・精神を疲弊させます。

1日や2日であれば、残業をしても問題ないかもしれません。

しかし、これが毎日続くとになると体力的に相当きついですし、モチベーションも上がりにくくなってしまいます。

また、年齢を重ねるごとに体力は落ちていきますから、長く続けられるかどうか不安に感じてしまう事もあるのです。

けがや病気のリスクが高まる

長時間労働をすることで、体はどんどん疲れていきます。

そのため、けがのリスクが尋常じゃなく高くなっていきます。

特に高所で作業をする場合や、重機を扱う場合、それから刃物などの道具を使う場合は、重大な事故に繋がる可能性が高くなります。

けがをしてしまうと、しばらくは現場に出られなくなってしまう可能性が高くなり、日当が発生しなくなってしまう事もあるのです。

このようなことから、長時間労働をするということは、会社にとってのメリットはあっても、自分にとってのメリットは何1つないのです。

建設業界の労働時間に不満を持っているならどうするべき?

この記事を見ている人の中にも、実際に建設業界で働いて、労働時間に不満を持っている人もいるでしょう。

そのような場合は、思い切って転職をすることをおすすめします。

建設業界が悪いとは言いませんが、長時間労働の風潮が続くようだと、自分の体と心がすり減るだけではなく、自分の時間と技術を安売りすることにも繋がってしまうのです。

しかし、他の業界に転職をして、一般的な労働時間に戻すことができれば、それだけ自由に使える時間が増えるため、仕事とプライベートを両立させることができ、モチベーションを維持しながら働くことができるでしょう。

もしかしたら、「やりたい仕事がない」と思っている人がいるかもしれません。

しかし、職エージェントを使うことで、様々な職業の求人を閲覧することができますし、自分の適職を一緒になって探してくれるため、効率的に興味のある業界、職業を見つけられる可能性が高くなるのです。

転職エージェントの登録は基本的に無料ですので、気になっている人は今すぐ登録してみることをおすすめします。

まとめ

建設業界というのは、長時間労働が当たり前です。

みんなが当たり前と思っているからこそ、誰も長時間労働に対して文句を言う人がいないのです。

しかし、長時間労働が当たり前になってしまうと、自分の時間を安売りすることにも繋がりますし、けが・病気のリスクやモチベーション低下のリスクも高まります。

そのため、長時間労働に不満を持っている人は、他の業界への転職を検討してみることをおすすめします。

しびるしびる

建設業の労働時間はマジ異常