建設業界で財務などの分野で仕事するなら、建設業経理士の資格は必須です。
建設業は事務仕事であっても専門性が必要で、通常の簿記だけでなく建設業に対する知識が必要となります。
簿記持ってるし余裕っしょ!
と息巻いて事務仕事を始めたとしても、出てくる言葉は以下のようなものばかり。
- 完成工事未収入金
- 未成工事支出金
- 完成工事補償引当金
なんじゃそりゃ!全然わからん!
となってしまいます。
あなたは建設業経理士の仕事をぼんやり知っていたとして「建設業経理士の仕事を詳しく説明してください」と言われると、明確に答えられるでしょうか。
この記事では、建設業経理士とは一体何なのか、何級以上が就職や転職に有利なのか、どういうステップで資格を取得すればいいのかなどについて、詳しく解説していきます。
仕事をしながら資格の勉強をするのはとてもしんどいですよね。そういう時は、お金をかけてでも講座を受けることをおすすめします。建設業経理士を取って給料が上がると思えば、受講料なんて1年で取り返せますよ。
建設業経理士って一体何?
引用元:建設業経理検定
建設業経理士というのは、その名の通り、建設業の経理に特化したスペシャリストのことです。
一般的なビジネスというのは、完成した商品やサービスなどを提供する形となります。
しかし建設業は、受注をしてから作業が開始となります。
このようなことから、一般的な業界とは経理業務のやり方が異なるケースが多いのです。
また、この建設業経理士として働くためには、民間の資格を持っていると有利です。
建設業経理士資格は、その専門性の分類から1級から4級まであります。
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建設業経理士は何級で就職・転職に有利になるか
建設業経理士として就職・転職の採用率を高めるためには、2級以上の資格が必要と考えておきましょう。
3級と4級は、実務以前の初歩的な知識であり、経験者を求める面接では有利にならないことが多いです。
もちろんポテンシャル採用として3級・4球を持っておいて損はありませんが、即戦力としては2級以上を持っていないと強みとしてアピールすることが難しいのです。
キャリアの悩みは、男性と女性で全く違います。そして女性に寄り添ってくれる、失敗しない転職エージェント選びが大切になってきます。今回は女性向けのおすすめ転職エージェントと、転職エージェントを選ぶ際のコツについて解説していきます。
建設業経理士と日商簿記の違いは?
建設業経理士と日商簿記について、実務レベルでは実際には両者に大きな違いはありません。
何が違うかというと、建設業界の専門知識が簿記にプラスされて必要だということです。
建設業会の専門知識と言いますが、力学的・技術的な要素はほとんどなく、専門用語を覚えるくらいのレベルです。
日商簿記のやり方やルールをもとにしながら、建設業の経理業務を加えたものが建設業経理士だと考えてよいでしょう。
宅地建物取引はしっかりと計画的に勉強すれば合格可能ですが、ハッキリ言ってモチベーションの保ちづらい資格です。この記事では宅地建物取引士の独学で不合格になってしまう人の傾向と対策をご紹介します。勉強方法にお悩みの方は、ぜひご覧ください。
建設業経理士は将来性がある?
建設業界が今後なくならないと考えれば、建設業経理士は将来性があると言ってもいいでしょう。
人材不足の建設会社にとっては、欲しい人材のひとつでもあります。
建設業経理士を持っている人が社内にいると、公共工事の入札加点対象となります。
したがって、待遇面で優遇される可能性が高く、資格を持っているというだけで手当てを貰える可能性もあるのです。
ただし、先ほども解説したように2級以上から資格として認められるケースが高いため、注意する必要があります。
「建設業界でキャリアアップしたいけど、どの資格を取得すればいいのかわからない」とお悩みではないでしょうか。この記事では、現役の建設関係技術者に聞いた「役に立つ資格ランキング」を紹介しています。(土木・建築分野別)あなたのキャリアアップにぜひ役立ててください。
建設業経理士になるステップと効率的な勉強方法
建設業経理士になるためのステップと、具体的な勉強方法をご紹介します。
まずは簿記の勉強から始める
いきなり建設業経理士の資格を取得しようとすると、上手くいかなくなってしまう事が多いです。
なぜなら建設業経理士の資格というのは、簿記+建設業の知識をダブルで勉強しなければならないため、勉強量が非常に多くなるからです。
そのため、まずは簿記の勉強から始めて、基本的な知識を固めた上で、建設業経理士の資格に挑戦することをおすすめします。
日商簿記は2級を取ったら様々な会社で使える資格となりますが、簿記の勉強量が多くなれば本末転倒なため、少なくとも3級を取っておけば建設業経理士の理解度も高まるでしょう。
日商簿記3級なら独学で1,2か月程度の勉強をすれば十分受かります。
ネットスクールの「とおる簿記3級セット」なら、4,400円税込(いまなら割引で3,740円!)で参考書と問題集を手に入れられるので、こちらをしっかりと勉強すれば簡単に合格できるでしょう。
また日商簿記検定を受けるのであれば、しかくのいろは様の以下の記事で詳細を知れますので、合わせてご覧ください!
日商簿記検定試験に関する難易度や合格率、試験の概要や取得後のプランについてまとめています。各級の詳細をまとめた記事へのリンクも張ってあるので覗いてみてください。
簿記が終わったら3級にチャレンジする
建設業経理士の資格を取得する場合は、4級から順番に取得する必要はありません。
人によっては飛び級をして資格を取得している人もいます。
4級は初歩中の初歩ですので、飛ばして3級から挑戦してみましょう。
なお、いきなり資格として認められる2級から始めることはあまりおすすめできません。
こちらも先ほどと同じく、勉強量が多すぎて挫折してしまう可能性が高いからです。
知識があるのであれば別ですが、あまり自信がないという場合は、無理をせずに3級の勉強から始めてみることをおすすめします。
そうすることで、基礎を固めながら着実に合格へと近づいていくことができるでしょう。
3級なら独学で十分合格が可能です。
ネットスクールなら10~15%オフで建設業経理士のテキストを購入できるので、お得に勉強してサクッと合格してしまいましょう。
3級に合格したら2級に挑戦
建設業経理士の3級に合格したら2級に挑戦しましょう。
ある程度地盤は固まっているので、しっかりと理解しながら勉強できるはずです。
なお、資格の予備校に通うべきかを検討している人もいるでしょうが、2級程度であれば資格の予備校に通う必要性はありません。
本屋などに行くと資格対策の本がたくさんありますし、合格率も50%近くありそれほど低いわけではないため、予備校に通うほど難易度が高いとは言えないからです。
ただ2級は簡単に取得できる資格というわけでもありませんので、問題集を何冊か購入ししっかりとやりこむことが大切です。
過去問題を何回も解き、多くの問題を頭に入れることで、合格率が格段に上がります。
なぜなら、建設業経理士の資格試験では、毎回似たような問題が出題されるからです。
そのため、空き時間などを見つけて、毎日コツコツと勉強することをおすすめします。
2級以上は独学では難しい場合もあるので、講座を受けることも視野に入れてください。
ガッツリ勉強するコースと1万円以下で直前対策ができるコースがあるので、自身の勉強量に応じて合ったものを選びましょう。
2級に合格したら、実際に働きながら1級を目指そう
建設業経理士の2級に合格したら、即戦力で採用してもらえる企業の幅も広がるでしょう。
しかしせっかく建設業経理士の資格を取るのであれば、1級を取得したいですよね。
あとは実際に働きながら専門性を高めて、1級を目指しましょう。
1級を取得するためには、以下の3科目全てに合格する必要があります。
- 財務諸表
- 財務分析
- 原価計算
それぞれ合格率は25%程度と低めですが、まったく無理な数字でもありません。
さらに一度に3科目すべてに合格せずとも、それぞれの科目に5年間の猶予が設けられているため、5年の間に何度も挑戦して3つの科目全てに合格すれば良いのです。
1級ともなると独学では非常に厳しく、講座を受講する方が時間を無駄にしなくて済みます。
値は張りますが、給料が上がると思えば1年で取り返せるでしょうし。
ネットスクールの建設業経理士講座を受けて着実に合格を目指しましょう。
建設業経理士資格は取っておけば役に立つ
建設業経理士というのは、建設業界の経理に特化したスペシャリストのことです。
建設業経理士を持っていれば、就職や転職でプラスに働きます。
手当てなどを貰える可能性もあるため、キャリア形成の役に立つことでしょう。
ただ即戦力として会社で活躍するには、建設業経理士の2級以上を取得しておくことが大切です。
物凄く難易度が高いというわけではありませんが、簡単というわけでもありません。
そのためまずは簿記の勉強から始めて、ある程度経理の知識を身に着けてから、建設業経理士の勉強に入っていくことをおすすめします。